両親の片方あるいは両方が認知症などになる前に、
老人ホームをはじめとする介護施設について
知っておきたいと思いませんか。
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの
介護施設の種類、入居予定者の要介護度や健康状態によって
入居時の費用や月額で費用の差があります。
すなわち、施設の設備を含めた対応力や
入居者の属性によって違いがあるのが
介護施設や老人ホームの特徴です。
また、自治体の補助金や税控除などの仕組みも複雑です。
そこで、
・介護施設の種類って?
・介護施設の費用はトータルでいくらぐらい?
についてご紹介したいと思います。
介護施設の種類って?
介護施設や老人ホームには主に
・公的施設
・民間型施設
に分けられます。
それぞれの施設により、
対象者や果たす役割は違いますが、
もう少し細かく分けてみます。
公的施設
-特別養護老人ホーム(特養):
日常生活の介護や機能訓練などのサービスがあります。
費用は安いです。
-介護老人保健施設(老健):
自立生活を目指しているためリハビリが中心です。
入所期間は最長1年です。
-介護療養型医療施設(療養病床):
慢性的な症状の療養を目的として、
重点的に医療や看護のサービスを行います。
-養護老人ホーム:
自立した生活は可能だが、
身体的・精神的な理由により
自宅で生活できないと判断された場合の施設です。
-ケアハウス:
60歳以上で自立した生活は可能だが、
重度の医療措置が必要で
独立した生活に不安のある人が利用する施設です。
民間型施設
-サービス付き高齢者向け住宅:
介護保険と連携した住宅で、
地域包括ケアシステムの中核として期待されています。
-グループホーム:
自傷や他傷を伴わない認知症の高齢者が共同生活する施設です。
-介護付有料老人ホーム:
24時間体制で介護ケアが受けられる施設です。
-住宅型有料老人ホーム:
必要な介護サービスを選択して利用可能です。
介護施設の費用はトータルでいくらぐらい?
以下の条件で試算してみます。
・首都圏の平均的な費用の介護付き有料老人ホームを利用する
・要介護2の85歳で入居する
・87歳で要介護3となる
・90歳でご逝去される
85~86歳までの費用試算
入居時費用:\4,000,000 –
月額費用:\280,000 –
介護保険自己負担分:\20,000 –
日常生活費用:\20,000 –
医療費:\6,000 –
その他:\33,000 –:上記の合計326千円の10%と仮定
この期間の費用=\4,000,000 + \359,000 ×24ヶ月(2年) = 12,616,000 –
87~90歳までの費用試算
月額費用:\280,000 –
介護保険自己負担分:\27,000 –:要介護3 1割負担の場合
日常生活費用:\40,000 –:オムツ代が2万円分増加と想定
医療費:\6,000 –:個人差あり
その他:\36,000 –:上記合計353千円の10%と仮定
この期間の費用= \389,000 ×36ヶ月(3年) = 14,004,000 –
従って、5年間の合計費用は、2662万円 となります。
最後に、いかがでしたか。
介護施設もいろいろな施設があり迷いますね。
また、試算もしてみましたが、結構費用がかかりますね。
計画的に貯めていくしかないかもしれません。