夏の直射日光は眩しくて暑く、
見ているだけで汗が出てきそうになります。
外出しているときは仕方がないとしても、
部屋の中にいる時くらいは夏の日差しを避けて、
涼しくいたいと思います。
それを実現してくれるのが、
植物を使った緑のカーテンを作ることです。
緑のカーテンの植物にはいろいろありますが、
今回は朝顔を使った緑のカーテンを考えてみたいと思います。
そこで、
・朝顔で緑のカーテンって作れるの?
・緑のカーテンに向いている朝顔とは?
についてお伝えしようと思います。
朝顔で緑のカーテンって作れるの?
朝顔はつる性の植物なので、
緑のカーテンを作ることができます。
用意する物
・プランター:
大きめで奥行きのあるもの
・土:
水はけがよく、有機質に富んだ肥沃な土。
おすすめは市販の草花用培養土です。
・ネット:
10cm×10cm程度のマス目のもの
・支柱:
作りたいカーテン幅のもの
・紐やワイヤー:
支柱やネットをくくりつける用なので、耐水性のあるもの
種のまき方
朝顔が発芽する気温は20~25℃です。
したがって、4月末から6月までに種をまきます。
また、早く発芽させるために、
爪切りやヤスリなどで種のへその反対側の皮を軽く傷つけて、
ぬるま湯に一晩つけておきます。
種のへそとは、芽が出てくる部分で
先端が白っぽい点のような部分です。
【種まきの手順】
・プランターの底に小石を敷いて、土を入れる。
・人差し指の第一関節位までの深さ1.5~2cmの穴を指であける。
・その一穴に2~3粒の種をまく。
・種の上に土を被せたら水をやる。
・発芽して2~3枚本葉がついたら15~20cmの間隔になるように間引く。
・不要な芽は根元からハサミで切り取る。
水やりの仕方
水やりは朝か夕方に水をたっぷり与えます。
昼間など気温の高いときは鉢の中で水温が高くなり
根を傷つける場合があるので、水やりは控えてください。
肥料の与え方
窒素、リン酸、カリウムの成分が
バランスよく配合された液体肥料を、
1週間に1回程度与えます。
摘心の方法とタイミング
朝顔の本葉が8~9枚になった時に摘心を行います。
本葉を下から数えて5枚目より上を切ります。
そこからたくさんツルが出てきたら、
太くて元気そうなツルを1本選び、
再度それ以外を切り取ります。
ネットのはり方
朝顔のツルが伸び始めたら、
ネットを準備し支柱に紐やワイヤーで固定します。
ツルが50cm程度まで成長してきたら、
ネットにツルを這わせていきます。
緑のカーテンに向いている朝顔とは?
朝顔にもいろいろな種類があり、
ツルの伸び片も様々ですが、
ここでは、緑のカーテンに向いている
朝顔の品種をお伝えしたいと思います。
西洋朝顔
育ちがよく、草丈もよく伸び、大きな葉がよく茂るので、
緑のカーテンを初めて作る方に適しています。
遅めの開花時期ですが、開花すれば昼過ぎまで開花し、
適度に耐久性があるので霜が降りる頃まで楽しめます。
2階程度の高さまで伸び、
広い面積をカバーする緑のカーテンに向いています。
8月下旬~11月下旬頃が開花時期の目安です。
垣根朝顔
ツルがよく伸び、垣根に這って育つ朝顔で
広い範囲の緑のカーテンに向いています。
品種によっては洋風の庭に合うものもあります。
7月~10月が開花時期の目安です。
曜白朝顔
静岡大学名誉教授米田芳秋氏によって生み出された品種で、
花に星のような放射線状の白い筋があるのが特徴的な朝顔です。
草丈が1階軒下程度まで伸び、
開花時期が日本朝顔より長いので緑のカーテンに適しています。
7月~9月頃が開花時期の目安です。
最後に、朝顔で緑のカーテンをつくるときは、
一つの品種にこだわらずに
いくつかの品種を寄せ植えすることで、
いろいろな色の朝顔を楽しむこともできます。
ご自宅の緑のカーテンを作る面積を考えて、
出来上がったイメージを浮かべながら楽しく作っていきましょう。