10年以上経った古いエアコンだが、
故障もなくまだ元気に動いていると
買い換えることを考える人はまずいないと思います。
なぜなら、買い換えるとなると
本体代や工事費などのお金が必要になってきます。
部屋の広さにもよりますが、
6~8畳程度のタイプでも
20万円近く必要だと思われます。
やはり、元気に動いているものを買い換えるのは
躊躇しますよね。しかし、本当に、それでよいのでしょうか。
そこで、エアコンの電気代について
現在のものと10年前のものを比較し、
元気に動いているけど買い換えた方が得かどうかを検討してみます。
消費電力と電気代を比較!
【参考 一般社団法人日本冷凍空調工業会「家庭用エアコン気になる消費電力量は」】
のデータによると、15年前、10年前、と
現在(2017)の消費電力と電気代を比較すると、
下記のようになります。
2002年型:947 kWh
2007年型:865 kWh
2017年型:821 kWh
※冷暖房兼用・壁掛け形・冷房能力2.8kWクラス・省エネルギー型の代表機種の単純平均値
※設置環境やご使用条件により、値は変わります。 (JIS C 9612:2005に基づく)
また、電気代は1kWh=27円で計算すると、
2002年:25,515円/年 現在との差額 3,348円
2007年:23,355円/年 現在との差額 1,188円
2017年:22,167円/年
となります。
以上のことから、現在は1年当たり、
15年前より約15%、
10年前より約5%
省エネということになります。
現在との比較を金額でみると、1年当たり、
15年前で3,348円、
10年前で1,188円
省エネです。
これに、エアコンの劣化を考慮すると、
10年で1.25倍、
15年で1.5倍
というデータがあるようなので
これを適用すると、1年当たり、
15年で約16,000円、
10年で約7,000円
の省エネ効果となります。
新しいエアコンに買い替えたほうがお得?
前項の結果を考慮すれば、
15年前のエアコンは買い換えるべきだと考えますが、
10年前のエアコンは壊れかけていない限り
買い換える必要はないと思われます。
ただし、10年前のエアコンでも
最新のエアコンと機能を比べて、
買い替えを検討する必要はあるかもしれません。
したがって、ここで言えそうなことは、
「15年前のエアコンは買い替えなさい」
「10年前のエアコンは状態や機能を考慮して検討が必要です」
ということになります。
最後に、経年劣化も含めた試算も行ってみましたが、
いかがだったでしょうか。
その結果でいきますと、
15年ものは買い換えた方がよい、
10年ものは検討必要となりました。
これはあくまでひとつの試算であり、
いろいろなケースが考えられます。
参考として、検討のひとつのデータとしていただければ幸いです。