今では、お歳暮と言えば、
日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちを表すために、
年末の贈り物を思い浮かべ、
その贈答品を指し示す言葉になっています。
しかし、本来は「歳暮(せいぼ)」は
「歳」の「暮れ」と書かれているように
「年末」を表す言葉として使われていました。
それが、どうして今の形になったのか?
お歳暮の由来から紐解き、そして、送る時期にも触れたいと思います。
何のために送るのか?由来を探る
お歳暮の起源はやはり中国です。
中国では、
上元の1月15日、
中元の7月15日、
下元の10月15日
という天の神を祭る日があったので、
神様のお祭りでお供え物を贈っていました。
日本では、祖先の霊を供養するお盆とまざり、
「お中元」と「お歳暮」へと定着しました。
また、室町時代にお歳暮が始まったとも言われています。
上でも少し書きましたが、
本来、お歳暮は、お正月に先祖の霊をお迎えする
御霊祭りのお供え物として贈られていました。
したがって、その当時のお歳暮は、
塩鮭や数の子、餅などの食料品が主で、
年神様に供える「お神酒」の酒肴でした。
分家の人などが本家や親元に12月31日に贈っていました。
その後、商人が年末に挨拶回りと共に
贈り物を渡していた習慣から広まっていったと言われています。
それが、年の暮れに日頃のお礼と感謝の気持ちを込めて贈る
贈り物としてのお歳暮に定着していきました。
送る時期は12月中旬から
お歳暮を贈る適切な時期は、
本来、12月13日~12月20日までと言われています。
なぜなら、12月13日は正月の準備を始める
「正月事始めの日」にあたり、
また、12月20日は20日以降では
年越し準備などで忙しくなるからと言われています。
しかし、最近では、
百貨店やデパートなどのお歳暮商戦の影響かもしれませんが、
11月末に発送する方も多くなってきているようです。
先にも述べましたように、
12月13日~20日までにお歳暮を送るのが一般的になっています。
しかし、関西と関東では若干時期が異なっており。
関西:12月13日~12月31日、
関東:12月初旬~12月31日、
の間に届くようにすれば問題ないようです。
送り先や贈答品のことを考慮して決めましょう。
最後に
お歳暮は、日ごろお世話になっている方への
感謝の気持ちを込めて贈ります。
そんな日本独特の文化なので、
贈る時期やマナー、贈答品に十分心を配るようにしたいですね。