ジーンズは置いといて、
他人のズボンであれ、自分のズボンであれ、
スラックスなどのズボンのシワを
気にする・気になる方はおられると思います。
特に、スーツ用のズボンのシワは、
ジャケットを脱ぐと非常に目立ち、ちょっと格好悪く、
その人の印象を下げてしまうこともあります。
ジーンズもアイロンをかける方はおられるでしょうが、
ここではスラックス類のズボンに対するアイロンのかけ方
について調査しましたので、ご紹介します。
アイロンの簡単&正しいかけ方
スラックスにアイロンをかける方法について
・用意するもの、
・アイロンの設定温度、
・アイロンをかける手順、
の順に解説します。
<用意するもの>
アイロンがけに必要な道具は以下のものです。
・スチーム付きアイロン
・アイロン台
・霧吹き
・当て布、または、綿の布で代用可
・ハンバー
なお、当て布については、
綿のものであれば、タオルやハンカチでも問題ないです。
<アイロンの設定温度>
スラックスの素材により
アイロンをかける温度が違いますので、
素材に適した温度にしているかどうか、
当て布が必要かどうかを、
洗濯タグの表示で充分に確認してください。
110℃~130℃:
化学繊維(ナイロンやアクリル等)
140℃~160℃:
ウール(当て布が必要)
180℃~200℃:
綿、麻
<アイロンをかける手順>
準備ができたところでアイロンがけに入ります。
アイロンがけしていく順番が重要で、
「腰まわり→腰から裾→裾→センタープレス」
の順に行っていきます。
したがって、この順番に沿って説明します。
▼腰まわりのアイロンがけ手順
1)ファスナーを開ける。
2)お尻側がアイロン台の上になるように、
アイロン台にスラックスを履かせます。
3)当て布を使って、お尻側から軽く押し付けるように
アイロンをかけていきます。
4)スラックスの前部分にアイロンがかけられる程度に
スラックスを回転させます。
5)スラックスの前部分がアイロン台の上にあることを確認して、
当て布を敷いてアイロンがけを行います。
▼腰から裾
この部分でスラックスのアイロンがけの仕上がり具合が決まる
と思ってください。
1)縫い目と縫い目を重ねて、
スラックスの形を整えます。
2)当て布を敷きます。
3)アイロンを少し浮かすイメージで
連続した円を描くように腰から裾に移動しながら、
スチームをかけていきます。
▼裾
1)当て布を使います。
2)スラックスが動かないように片手で押さえます。
3)裾の中にアイロンを入れて、内側からアイロンがけします。
▼センタープレス
最後の決めのセンタープレスです。
1)当て布を使います。
2)片足ずつアイロン台に置き、
折り目を決めるために形を整えます。
3)当て布をしながら、スチームを出して折り目をつけます。
4)スチームで折り目がついた後、
当て布をしてドライアイロンでしっかりかけ、仕上げます。
そして、ちょっと裏ワザ(小ネタ)を紹介
前項の説明でほぼ完璧なのですが、
裏ワザ・小ネタ・ちょっと注意点を書かせていただきます。
ファスナーやボタンに注意
ファスナーやボタンの部分にアイロン面をあてると、
アイロン面のコーティングが剥がれるので、
当たらないように注意します。
ポッコリ出たような膝をビシッ
まず、スラックスを裏返します。
次に、膝の部分を裏からアイロンがけします。
表に戻すと、ポッコリ膝がビシッとなっていると思います。
ハンガー仕上げ
ハンガーにつるし、足りない部分/シワになってしまった部分に
スチームを当てて伸ばします。
毎日のお手入れ
お尻部分とセンタープレスだけの5分間アイロンでOKです。
最後に、スラックスのアイロンがけのポイントをまとめると
以下のようになります。
素材を傷めないために、
素材に適した設定温度で、
当て布を使用する
仕上がりを綺麗にするために、
アイロンがけの順番を厳守する。